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内容
この本も学習科学の教科書的な本ですね。以前紹介した「学習科学」と似ている内容となっています。
学習科学
http://d.hatena.ne.jp/asapon/20081217/1229491851
学習科学と呼ばれる研究の成り立ちについて語られた後に、基礎的な研究に近い知見が語られます。その後に、学習における文化であるとか、より高次な学習についての知見を見つつ、教師研究などにつながる流れとなっています。
面白いポイント
この本は「学習科学」とあわせて読むといいと思います。「学びにおける協調の意味」だとか「非公式な学び」についての章が以前の本と異なるでしょうか。こうやってまとめて知見を読むと全体像がすっきりと入ってきます。
この本について語る
個人的に面白かったのは「教師研究」のところですね。大島純先生の書いているところです。教師の資質について3つの点が語られているのですが、その一つに「学びに対する認識」というものがあります。それは要するに「学びってどういうものか」という価値観みたいなものだと思います。
教師の「学び観」みたいなものがけっこう重要で、それが実践の中で変化していく論文などが紹介されていました。
「あなたの価値観変えちゃうかもね!」じゃないのですけども、そもそも「学びってこういうもんだよねー」っていう認識がすごく重要という指摘なのですよね。
考えてみると、大学時代に「教育とか学びってどういうもの?」という、そもそも論みたいなものを問うことはあったかなあと思います。「免許ゲットできればよし!」みたいな風潮はどこかにあったような。
「学びってこういうものだよね!」ということに関しては、それこそ、「元々のセンス」によっていたのかなあと思います。それをかえさえることがよいかはわかりませんが、少なくとも「その前提を問う」ということはやってもいいのかなあとか思ったりします。
まとまりませんが、こんなところで。
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