「開き直り」を促す
前回、個人的に「開き直り」という言葉にピンときました。要するに、「開き直って目の前の事象からおもしろさを見いだせるか」ということがポイントなんじゃないかなということなんですね。じゃあ開き直るってなんなのよということで、ちょっとネットで調べてみました。
開き直りを調べる
一応定番的にキーワードとして調べてみましょう。はてなキーワードのよると以下のように書かれています。
「開き直る」の連体形でそれ自体で体言としても用いられる。
元来は態度を改めて反省する意であったが、後世になり、不利の立場にある者が、態度を急変させ、ふてぶてしい態度に出る意で使用される場合が増えた。
なんか若干ネガティブですね。「できねーもんはしょうがねえだろ!」というニュアンスがありそうです。「開き直り」に関するキーワードで本を調べるとこんなかんじです。
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面白かったです
政治の道に転身しては。
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感想 一言
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なんとなくセラピー的なにおいをかんじます。なんか僕が思っていた「開き直り」とはまた違うのかなあ。
腹をくくるなのか?
ということで、ちょっとキーワードをかえることにしました。「開き直る」じゃなくて、「腹をくくる」なのかなと。そのほうがなんかポジティブ?しかし、調べると意外なことが。
「腹をくくる」は「腹をすえる」と「高をくくる」の混同
これは「腹をすえる」「腹を決める」「腹を固める」など、決意した、観念した、という意味の言葉と、相手をあなどるという意味を持つ「高をくくる」という言葉がいっしょになってしまったものである。
http://www.sipec-square.net/~mt-home/alumni/ando/answer2.html
正確には「腹を決める」、「腹をすえる」らしい。なんてこった。しかしまあ考えてみると、「開き直る」よりも、「腹を決める」のほうがちょっとかっこいい。でも、「腹を決めることを促す」というのはなんかすごい言葉だな(笑)
「腹を決める」という言葉のよさ
腹を決めるという言葉は、ちょっといいかもと思います。それは、なんとなく「一度その世界を自分で受け止める」とか「引き受ける」というのニュアンスを感じるからでしょうか。
腹を決めないのは、「そもそもその世界を受け入れない」というスタンスかもしれません。その世界に「入る前」にいろいろ考えて、正解or不正解を探すスタイルなのかな。「開き直る」も、なんとなく「その世界を受け入れない」というふうになっちゃうとよくない。
それよりも、複雑な社会だからこそ、腹を決めて「状況をうけとめる」。そして、受け止めた上で、最善の道を探すことというのはひとつのポイントなのかなと思ったり。こっちのほうがなんとなく「動きながら考える」という点で、ドナルド・ショーン的な気もする。(行為をしながら考えるという点で)
もちろん「状況そのものを批判する」という姿勢も大切だという指摘があるのはわかります。しかし、「その状況に入るからこそ、その状況をうまく批判できる」のかもと思ったりもします。腹をくくらないスタイルは、自分が批判される土台にものらずに、一方的に相手を受け入れないというスタンスなのかもしれません。わかりませんけども。
考えてみると、研究活動で指導教員とやっているインタラクションは、「このテーマでいく!」と腹を決めることを支援しているのかもしれません。腹を決めるには、やっぱり信頼できる相手じゃないといけません。そういう信頼関係をつくれるか。それこそがよりよい研究室運営の一歩なのかも。
話がまとまらないですね。今回はそんなところで。
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