小学館
『素晴らしき世界』新エピソード付き漫画を読んで
この世界。
新しい朝がきた
どーなの?これ。
ちっちゃな光
内容
今回は漫画の紹介です。その名も「世界の終わりと夜明け前」。浅野いにおさんの作品です。浅野さんの漫画はこれの前に「ソラニン」という2冊で完結する漫画があって、それを読んでいたので今回買ってみました。今回は短編集となっているので、この1冊で終わりです。
小学館
浅野 いにおファンでない方は注意を。
まだ退き帰せる
ソラニン
ソラニン
初めてマンガで泣きました
エピソードは短編集なのでいろいろなので紹介しにくいですね。でも、浅野さんの漫画というのはある意味どの漫画も似た雰囲気があります。
舞台は、普通の日常です。働いているけど生き甲斐はよくわからないとか、若い頃の夢に向かって走ったけどいまは特にそんなのやってないとか、そういう日常の中のモヤモヤみたいなものをうまく表現しているように思います。
この本は短編集なので、浅野さんの漫画を読んだことない人にもお勧めです。これを見てピンときた方は他のも読むといいと思います。
この本について語る
浅野さんの漫画が面白いのは、世の中「すっきり」したものはないわけで、その「すっきりしない感」をうまく表現しているところかなと思います。
人間、若い頃みた夢をそのままずーっと続けて大人になる人っていうのはあんまりいません。
だからといって、夢をすっぱりあきらめて、そんなこと完全に忘れてどうでもいいという人もあんまりいないんじゃないかなと思います。
要するに、「ひとつのことに完全熱中!」でもないし、「さっぱり熱くならない」というわけでもないと思うのですね。一生懸命なりきれなかったり、冷め切って夢を完全に忘れることもできないみたいな。
めちゃ満足でもなければ、ものすごく不満足でもないみたいな。
そういうかんじの表現がうまいかなあと思います。
ヒトコトでいうと、「あきらめているようで、あきらめてない」みたいなのが浅野さんの漫画のスタイルなのかもと思います。
そんな雰囲気が好きな人にオススメです。ソラニンもよかったですよ。他のも今度読もうと思っています。作者さんがたぶん26とかそんくらいの人だから、感覚としても年代が近い人は特に合うモノがあるかもしれません。
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