実践 アクションラーニング入門―問題解決と組織学習がリーダーを育てる
マイケル・J・マーコード
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 40713
おすすめ度の平均: 4.5

4 最低3回は読み直そう、ALセッション体験をプラスすると素晴しい書になる。
5 アクションラーニングの仕組みが分かりました
4 まずは、実践してみたい。
4 アクションラーニング実践の書
5 チームが成長、課題解決に一歩前進!

内容

タイトル通りまさに「アクションラーニング」を「実践する」のによい入門書だと思います。アクションラーニングとはなにか、具体的にどういうことをすればいいのかがわかりやすくまとまっていると思います。

でもそれだけだと説明として不親切なのでちょっとだけアクションラーニングについて説明しようと思いましたが、いろいろネットにころがっているので引用します。

例えば、「日本アクションラーニング協会」なるものがあり、そこで定義が示されています。サイトにいくともっとわかりやすそうです。

アクションラーニングは、グループで現実の問題に対処し、その解決策を立案・実施していく過程で生じる、実際の行動とそのリフレクション(振り返り)を通じて、個人、そしてグループ・組織の学習する力を養成するチーム学習法です。アクションラーニングという言葉は2つの意味でもちいられます。第一には、アクションラーニングとは、このようなチーム学習のプロセスであり、第二にはそれらのプロセスが生じる場を生み出すプログラムとしてです。

http://www.jial.or.jp/al/about.html

他にもこんな説明もあります。

http://www.navigate-inc.co.jp/term/term_action.html

 現場での現実的な問題について検討しその解決策を実践する、というプロセスをとおして学習効果を得ること。「学習する組織」を構築するための方法論として注目されている。

 アクションラーニングの思想は、1900年代の初頭、アメリカの哲学者ジョン・デューイの教育理念に端を発しているといえる。

 当時、アメリカで主流だった教育手法は学問の基礎を教える事に特化した「学問中心主義」だった。デューイはこれを批判し、社会や生活との関連を重視した教育がされるべきと唱え、生活の中における実践の必要性を説いた。

 また、「反省的思考論」のなかで問題解決のプロセスを、1)問題を感じ取る、2)問題の所在をつきとめる、3)注意深く調べる、4)問題解決のための計画を立てる、5)実践によって確かめる、という5段階で示した。

ここでデューイがでてくるんですね。

面白いポイント

かなり実践的な本だと思います。これを読めば実際にどういうふうに活動するものなのかというのがイメージできるでしょう。

ちょっと一回これをもとに勉強会を構成してみたいと思っております。

ここから得られた教訓

この本に限らず、学習する組織というものに関連していろんな方法論や考え方が生まれている。

この全体像を理解するのはわりと大変。

そのためには、もうひとつ上のレイヤーとしての「社会構成主義」だとか、「デューイ」だとかもからめつつ理解する必要もあるか?

だれにオススメか?

アクションラーニングを実践したい人

アクションラーニングてなに?って人

デューイ的なことが好きな人