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少し前の12/8,9になりますが、中原淳先生や上田信行先生らとともにToyfulMeetup2012というイベントを実施しました。参加者約100名のイベントで、奈良のneomuseumで実施したイベントです。
僕はこのイベントのひとつの企画として「Toyful30(トイフル・サーティ)」というワークショップを実施しました。今回はその企画についてご紹介できればと思います。

Toyful30とは「問いに溢れた30分」ということを意味しています。今回ToyfulMeetup2012に参加してくださった方の中から「みんなと一緒に考えたい問い」がある人を約20名募集し、その人たちとともに「問い」について考えるというものです。
20名の人には30分の時間を自由につかっていただきます。一応決まりとしては、「問いに関するプレゼン」は最大でも10分以内にしていただき、その問いについて考えることを20分は確保していただくようにしました。問いのテーマは「学び×これから」を満たすものであればなんでもOKにしました。
セッションはパラレルで行います。よって、一度に10程度のブースができ、参加者の方は一緒に考えたい問いがあるブースに自由に移動するというかたちにしました。

今回「問い」としてでてきたものは実に多様でした。例えばその一部を紹介すると、
・「やりたい」と「やる」の間になるものは?
・こどもが自立するためにどんな学びが必要か?
・聞く・聴くということについて
・個人の成長・組織の成長
などがありました。問いは全部で約20個ありましたが、どれも面白い問いでした。
印象的だったのは、
・具体と抽象の行き来が議論で起こること
例)「私の会社では・・・」と「学びとは結局・・・」
・「先生」が聞き手として参加していること
例)神戸大の金井先生が聞き手として、参加者の発表に耳を傾けコメントをしている
・30分という時間が絶妙に話したりないこと
例)このセッションの後のお風呂がやけにうるさかった(笑)
といったことでした。僕も会がはじまった後は特にファシリテーションをするというよりも、面白いと思うところの話を聞いたり、コメントしたりというかんじで、私自身も参加者のようでした。

参加者の方に時間を割り振って運営するタイプのイベントはこれまで「プチ学会」というものを実施していたりしたのですが、今回のように「問い」に絞って実施するのはなかなか面白い経験になりました。
この形式のワークショップはこのときに一度やっただけなので、今度は東京でも実施しようと思い現在計画中です。東京でやるときには、一度「大学生」に絞って、「大学生限定Toyful30」をやろうと思っています。大学生のみなさんが普段素朴に抱えている問いを持ち寄っていただき、大学や学部、学年の垣根を越えて語ったら面白いだろうなと思っています。興味のある人はぜひ僕に声をかけてください。企画から関わりたいという方もぜひ募集しています。
連絡はtwitter、Facebookもしくは、お問い合わせからどうぞ!
■関連する本
toyfulmeetup2012は「プレイフル・ラーニング」の出版記念イベントでもありました。僕もコラムで「予定調和を超えた場のデザイン」について書いていますので興味のある方はぜひ読んでくださいませ。

プレイフル・ラーニング
上田 信行 中原 淳
三省堂
売り上げランキング: 3,853

■関連リンク
プチ学会などについては僕がやっている「Unlaboratory(アンラボラトリー)」というwebをご覧下さい。
https://www.facebook.com/Unlaboratory
toyfulmeetup2012 Facebookページ
https://www.facebook.com/ToyfulMeetup2012