一応大学院生は夏休みですが、院生にとって夏休みはあってないようなものです。僕は博士課程の院生ですが、修士の学生さんたちも、自分の研究のみならず、授業の課題や、研究室のプロジェクトなど、複数のタスクをこなしながら日々生活しているようです。

ただ、ここで1点気をつけなければいけないのは、色々マルチになるあまりに自分の研究がおろそかになるってことなんですね。

さらに怖いのはちょっとおろそかにしてしまったことで、「他の人にいまの進捗を見せたくないな」と思い、どんどん自分で抱えてしまい、さらに先に進まなくなるということなんですね。

きっとこんなプロセスになるんじゃないでしょうか。

・研究以外に時間をとられてしまい研究が進まない
・わからないことがあるけど全然進んでないので人に見せられない
・人に見せられないのでわからないことがそのままになる
・さらに時間が空くので、よりちゃんとしたものを見せなくてはとハードルが上がる
・ハードルがあがるから見せられない
・見せられないからさらに進まない・・・

考えただけで恐ろしいスパイラルですが、けっこうよくあることかなと思います。研究に限らず仕事全般でもそうかもしれませんね。

自分もこのスパイラルにはまりましたし、いまでも時々はまります(笑)

このスパイラルを抜け出すための方法は色々あると思いますが、やはり一つは「仕事を小出しに見せる技術」というか、そういうマインドを持つということが大事かなと思います。

このスパイラルをみれば分かる通り、ためればためるほど自体はより悪い方に転がってしまうわけですね。

だとすれば、ちょっと進んだところで見せるとか、ちょっとわからないなと思ったらそれをすぐに表明するというか、そういう「小出しの技術」が大事なのかなと思います。

仕事を任せた側にとっても、小出しされたほうが進捗がわかって安心しますよね。

また、もう一つ大事なのは、「小出しして見せられる仲間(先輩など含む)を持つ」ということかもしれません。

小出しが大事とわかっていても、自分の「評価者」のような人に、全然出来ていない状況などを見せるのはやはりハードルが高いかもしれません。怒られたりするのもいやですよね。

そういうときに「小出ししてもよさそうな人」を自分の周りにおいておくことが、自分の仕事をうまく進めるコツかもしれません。

小出ししてもよさそうな人の条件は、おそらく、

・自分の仕事のありのままを見せられる人(わからないことをわからないといえる)
・できればいまやっているタスクと利害関係のない人(ニュートラルに対応してくれる)
・できれば自分より先輩である人(問題の解決策を知っている人)
・怒らず状況を聞いてくれる人

あたりがよいのかなと思います。

そんな都合のいい人いる!?っていうつっこみもあるかもしれません(笑)

でも全部は当てはまらないかもしれませんが、こんなかんじの人は僕の頭の中に何人か浮かびますし、実際に自分もお世話になっている人もいます。

きっとあなたの周りにもいると思います。

いい仕事をしたいとか、いいところを見せたいと思えば思うほど、できていない自分を人に見せたくなくなるかもしれません。

でも、最終的なゴールを考えれば、いまちょっとだけ恥ずかしい思いをしても、小出しにしたほうが当然よい結果を得ることができます。

忙しい中でも、できるだけ「小出し」を意識しておくこと、そして、安心して「小出し」ができるパートナーを見つけることが、よい仕事をするためのちょっとしたコツなのではないでしょうか。

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