本屋でたまたま出会い、何か気になったので衝動買いしてしまいました。ジャケ買い的なかんじですね。リリー・フランキーさんの本です。
集英社
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リリーさんで優しいんだ。
読んでるとダルくなってくる
とってもフランクな人生相談
人生相談だけどエロおかしいのでくさくない。キレてるし親切だ。
あなたが好きでした。
この本は「週刊プレイボーイ」で連載されていたものなんですね。しかも、この連載は、週刊プレイボーイ創刊から40年以上つづいている歴史あるコーナーだそうです。どちらも知りませんでした(笑)
本の中身は、ここではちょっと書けないような、卑わいな話が多いです(笑)全体を通して、基本的にはエロ的な話だらけの本なので、正直書評としてここに書こうか迷うレベルでした(笑)
ただ、それでも書評にしようかなと思ったのは、この本の「はじめに」に書かれている部分にかなり納得したからです。ポイントは以下の二文かなと。
「人は、人に相談する時、相談用の相談を用意して紙に書いてくる」だけど、生身で一対一の話になると、途端に人は赤裸々になることが多い。
リリー・フランキーさんがこのシリーズを担当したときに、「人と違うことをやりたい」と思い、いろいろ考えた結果やったことが
「実際に、相談者に会って話を聞いてくる」
ということでした。これまで40年も続いたけれど、「実際に会って話す人」はいなかったんですね。
これは昔トークイベントをやっていたときの経験が生きているとのことです。そのトークイベントはお客さんの人生相談が半分以上を占めていたそうなのですが、こんなことが多かったのだそうです。
あらかじめ回収したアンケートの質問に答えていく。でも、その質問の主をステージに上げて、実際に話していくうちに、その人物の最大の悩みは、アンケート用紙に書かれていることではないことに気づいてゆくのです。
こういう経験から、最初に書いたこれを思ったそうなのです。
「人は、人に相談する時、相談用の相談を用意して紙に書いてくる」
これがすごく面白いなあと。
この本に出てくる相談は、たしかにエロ的なことが多いのですが、リリーさんの軽妙な聞き方・やりとりの仕方は面白いですし、普通は人になかなか相談できないようなことをぶっちゃけて色々やりとりができているのもリリーさんならではなのかなと思いました。
対話の中から、「本当の問題」へと掘り下げていく対話術みたいなものを垣間見られるかもと思います。
思いがけずに面白い本に出会ったなと思いました。
やはり時々、本屋さんに出かけるのは大事ですね。普通にAmazonだけ見ていたら、そもそもこの本に出会わなかっただろうし、買わなかったと思います。面白い1冊です。
これを機に「東京タワー」でも読んでみようかしら。まだ小説で読んだことないので。
新潮社
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