島田紳助さんが「自分がどのようにして売れたのか」という成功の秘訣を語った本です。これは本がオリジナルではなく、DVD「紳竜の研究」の一部を書き起こしたものということです。

Amazonを見ると、この本の評価はそれほどではないのですが、低くつけている人は「DVDのほうがよかった!」という感想を書いているように思います。僕は本だけでも面白いと思ったので、DVDが見たくなりました(笑)

とにかく面白いです。マーケティング的視点というか、「売れる方法を研究している!」という点がかなり勉強になります。

売れているものは何かを分析し、社会で求められているもの、自分の強みを理解しながら、売れるための努力を続けていく。

「個人で生きていく!」ということを考えている人にとっては、かなり学べることがあるのかなと思います。

目次は以下となっています。これは一部ですね。

「努力の方法」を教えます
まずは「自分だけの教科書」をつくる
「ボケカス!お前らが間違ってる!」
結果さえ出せれば「生意気」でいられる
「本当の客」を見極める
「X+Y」の公式の確立
「技術派」と「感情派」
同じことをやっても絶対勝てない
「島田洋七」というシステムをパクる
直球がダメなら変化球で〔ほか〕

僕が個人的に面白いなと思ったのは「自分だけの教科書をつくる」という話です。

紳助さんはお笑いを始めたときに、「売れている漫才」を研究し尽くしたそうなんですね。面白いと思う漫才を録音し、全て文字に書き起こしてみる。そういうことを続けていると、だんだん共通する特徴がわかってくる。

こういうことを地道に続けながら、「どうやったら売れるか!?」というお笑いの教科書を自分で作り、それをもとに練習したり、ネタを作ったりしたという話でした。

これはすごく面白いと思いました。

丹念に丹念に分析をし、自分なりの教科書をつくっていく。

これを読んで僕も「自分なりの研究を進める上での教科書」を作ろうと思いました(笑)

「個人で生きていくこと」が求められつつある時代が少しずつ迫っているような気がしています。
そんな時代を生き抜くひとつのヒントになるのかもなと思いました。おすすめです。

▼元となったDVDはこちらのようです