最近コミュニケーションの取り方とか、文章の書き方の本をあらためて読んでいます。今回書評として書くのは、山田ズーニーさんの「あなたの話はなぜ「通じないのか?」です。
山田ズーニーさんは元々進研ゼミの小論文編集長だった方ですね。この人の本は他にもいくつか読みましたが、どれもなかなかよいです。
というのも、単なる「スキルの話」だけじゃないんですよね。
「こうすれば全てうまくいく!」
みたいかんじじゃないところがよいです。
それはたぶん山田ズーニーさんの生き方・考え方も反映されているのかもとも思います。
この本のあとがきにこんなことが書かれています。
・伝えたいものがある(切実な動機)
・伝えるだけのものがある(10年以上の経験)
・伝える技術がある(表現技術)
(この3つの根拠がそろうことで、ものごとは突き抜けていく!)
表現系の本によくあるのは、この3つ目の「伝える技術」だけの話にどうしてもなりがちですよね。
山田さんの本がひと味違うのは、「伝えたいという動機」や「伝える内容・経験」ということを大事にしながら技術を伝えている点かなと思います。
一応この本の目次を見てみると、全体はこんなかんじです。
第1章 コミュニケーションのゴールとは?(通じ合えない痛み自分のメディア力を高める ほか)
第2章 人を「説得」する技術(論理で通じ合う大原則とは?考える方法を習ったことがありますか? ほか)
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?(関係の中で変わる意味正論はなぜ人を動かさないのか? ほか)
第4章 共感の方法(情報は配列が命 共感を入り口にする ほか)
第5章 信頼の条件(言葉が通じなくなるとき はじめての人に自分をどう説明するか? ほか)
なんだか最近コミュニケーションがうまくいかないのだよな・・・という方は、読んでみると大きな気づきを得ることができるかもしれません。
おすすめです!
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