「プレゼンテーションZen」という本を読みました。この本は「よいプレゼンをデザインするには?」について書かれた本です。率直に言って、かなり面白い本でした。Amazonの評価もめちゃよいですよね。
ピアソンエデュケーション
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シンプルなプレゼンをしよう!
今までになかったプレゼンの発想
プレゼンの本ではなく、”美しい”プレゼンをするための本
この本で奨励されているプレゼンは、「とにかくシンプルで、美しく!」ということかなあと思います。
「なんかプレゼンの細かい技術とかがごちゃごちゃ書かれている」という本ではありません。
プレゼンとはいかなるもので、なにを目指すべきか、そしてそのための準備や心構えはどうするべきかについて、これまでのプレゼンに対して、発想をくつがえしてくれるような本かもしれません。
目次はこんなかんじです。
イントロダクション(今日のプレゼンテーション)
準備(創造性と制約・アナログ式に計画を練ろう・ストーリーを作り上げる)
デザイン(シンプルであることの大切さ・プレゼンテーションのデザイン:原則とテクニック・サンプルスライド:画像とテキスト)
実施(完全にその場に集中すること・聴衆と心を通い合わせる)
次のステップ(長い旅が始まる)
この本がステキなのは、この本自体も、「極上のプレゼンテーション」になっているということです。もちろん、これは本であってプレゼンテーションではないのですが、文章の見出し、表現、デザインがきれいだし、なによりそれが本の内容、つまり、言いたいことをストレートに表現してあるんですよね。そのため、すごく読みやすいです。「伝わる」本になっています。
中身の詳しい部分は本を読んでほしいのですが、ひとつだけ面白いと持ったことを紹介します。それは「写真にこだわれ」という話でした。
この本でよい例として紹介されているプレゼンの中に「文字だらけのスライド」はひとつもありません。どれも写真などを効果的に使っているんですよね。そしてその写真は、解像度が低かったり、ソフトに最初から入っている定番のイラストではありません。高品質で、印象深い写真を使うことをオススメしており、そのための素材サイトも紹介されています。
これを見ると、普段から「きれいな写真などの素材を集めておくこと」や「素材を持ってくるサイトを知っていること」などが大事であることに気がつかせてくれます。みなさんは、そういうのちゃんとしていますか?
この本は、デザインがきれいで、語り口も面白いので、読んでいると「いいプレゼンをつくりたい!」という気持ちになってきます。よいプレゼンテーションをしたいと思う方には、必ずおすすめしたい本です!
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以前紹介したプレゼン本はこちら↓こちらもよい本です。
学生や研究者がイケてるPowerPonintスライドをつくるために!
http://d.hatena.ne.jp/asapon/20090616/1245142923
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悪くはないんだけど
研究の本質にもつながります。
購入される前に…
学生だけでなく社会人にも最適の一冊
実態に裏打ちされたデザイン哲学
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