広田照幸先生の「教育学(ヒューマニティーズ)」を読みました。値段も手頃で、本も薄めなのですが、書いてあることは肉厚な本でした。
個人的に面白かったのは「実践的教育学」と「教育科学」を対比して、それぞれの特徴、長所・短所を論じていたことでした。
すごく簡単にいってしまえば、教育について「介入しようとする学問」と「わかろうとする学問」の対比といってもよいかもしれません。
どっちがよいというわけではなく、どっちも危なっかしさを持っている。それを踏まえて次に何をするべきなのかを論じているという点で面白かったです。
「教育学」をあらためて考え直すという意味で、お手頃ながらなかなかよい本だなあと思いました。おすすめです。
教育には何ができないか―教育神話の解体と再生の試み
posted with amazlet at 09.10.04
広田 照幸
春秋社
売り上げランキング: 147965
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おすすめ度の平均:
包括的過ぎる。
地に足の付いた教育論
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私にできること
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