短編集のようなかんじで読みやすいです。いつからか僕のblogは伊坂幸太郎さんの小説の書評のみになってきましたね(笑)
文藝春秋
売り上げランキング: 536
クールで愛嬌のある死神が出会う6つの人生
これ面白いか?
読破後爽やか
死に神が…
偏愛的作家。
内容はこんなかんじ。
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない—そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。
これまで読んだ小説はどれもよかったけど、個人的にはこれが一番好きかもっていう作品でした。
死神の千葉が、死ぬ直前の人間のもとに現れ、その人間を死なすか生かすかを判断するっていうかんじのストーリーです。面白いのは、死神といっても、彼らもとても人間くさいんですよね(笑)
死神たちは仕事でやってきているし、たいてい死なすという判断をするわけです。小説の表現で言うと「可」というやつです。一応形式的に「可」を出すだけでもいいんだけど、ここで出てくる死神の千葉はぎりぎりまで判断しようとするんですよね。
伊坂さんの作品に共通して面白いのは、「ベタと思われる話が、予想外の展開を見せて、悲しいけど、暖まる」みたいなところでしょうか。今回もそうです。
あと、やっぱり登場人物が「かっこいい」。
当たり前かもしれないけど、伊坂さんの作品にでてくる登場人物は、なーんかかっこいいんですよね。そういうニヤリとする場面もいろいろあります。
短編ぽいかんじなので、初めて読む人もさくさく読めると思います。
おすすめです。
コメントを残す