R25とはなにか?こんな説明はもうしなくてもいいくらい、定着した気がします。
本書は、このR25がどうやって生まれたのか?について詳細に説明した本です。
これが面白いんです。
なにが面白いかというと、「ターゲットの分析の仕方」が面白いんですね。
R25がすごかったポイントの一つは、「活字を読まないとされていた若い世代に対してフリーペーパーを作り成功した!」ということです。
つまり、「本を読まない人に読ませた!」というところがすごいのです。
では、どうして読ませることが出来たのか。
それは「若い世代を徹底的に調べた!」んですね。
本書の半分は、「いかに徹底的に調べたか」が書かれています(笑)。でもそのプロセスがとても面白いです。ターゲットについて理解することの重要性がものすごく伝わります。結局200人に及ぶ人にインタビューをしたそうです。
面白かったのは、ターゲットを理解するためには、定量的なデータだけではなく、実際にインタビューをしたりすることが大事ということでした。
インタビューをしてわかったのは、彼らは新聞を読んでいないのに「読んでいる」と答えていることでした。要するに、「読んでたほうがよいと思っているけど、読めない」ということがだんだんわかってきます。こうしたことが、「新聞を読むための、基礎的な情報をのせる」というR25のスタイルを生んできます。
彼らが徹底的に調べた結果、浮かび上がってきたターゲットの人材像は最終的にこんなかんじでした。
M1世代のビジネスマンは、情報に敏感で、多忙な中、時間を有効に活用したがっている。その内面は、自分の価値に一番関心があり、自意識過剰でカッコつけ。そこそこイケてると思っているが、確信はない。顔には出さないが不安感もある。だから実は助言がほしい。
どうですか?どきっとしませんか(笑)記事作りは、これをベースにすすめることになります。本書の後半がその記事作りのフェーズです。
繰り返しになりますが、本書は「ターゲットを理解すること」の重要性をとてもよく書いた本だと思います。また、そのプロセスが詳細に書かれています。
どんな仕事をしていても、その仕事には「送り先」、ターゲットがあるでしょう。
しかし、私はどうもその「ターゲット」についてわかったつもりになっていないでしょうか?
この本を読んでいてそんなことを問いかけられている気がしました。
どきっときた方は、これを参考にしてみるのはいかがでしょうか?
日本経済新聞出版社
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マーケティング、インサイトの勝利
R25を手にしたことがある人は必見。
R25的に軽い気持ちで読めば面白い本です。
R40必読
ブルーオーシャン。
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