最近大学の授業でグループワークを行うものが増えてきています。授業内にやるものもありますが、なにか課題を授業時間外にやるものも多いでしょう。
授業時間外のグループワークについては、基本的には教員にとっては「見えない場所」になります。なので、なかなかグループワークのやり方そのものについて問いかけを行ったり、介入することが難しいのですよね。
学生のみなさんにとっても、他のグループがそもそもどういう雰囲気で、どのようにやっているのかというのを見る機会は少なかったりするんじゃないでしょうか。
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授業時間外にグループワークをうまくやるためのコツみたいなものはかなりたくさんあると思うので、なかなか「これだけやるといいよ!」みたいなものをいうのは難しいのですが、ぼくが前期に非常勤の授業をやっていて気づいた点を今回をちょっとだけ書いてみようかなと思います。
「これで絶対大丈夫!」みたいなものではないですが、今回取り上げた内容は、学生さんたちが、自らのグループワークを振りかえるときによく話題として挙がっていたものになります。
グループワークがうまくいっているかを確認するために、以下の5つの問いかけを行ってみるのはいかがでしょうか。
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1.今日やるべきことは決まっている?
授業時間外にグループで集まったものの、今日は何をどこまでやるという具体的な目標が決まっていないということは多いのではないでしょうか。決まっていても漠然としていないでしょうか。短い時間でしっかり成果を出すためには目的意識が大事になるのではないでしょうか。
2.何人で、どのくらいの頻度で集まる?
授業時間外にメンバー全員が集まるのは、他の授業、バイト、サークルなどもあり、なかなか難しいことです。全員で必ず集まる機会をつくるのも大事ですが、これにこだわりすぎるとかえって、まったく集まらないで個々人が別々に進めることになったりします。オンラインのツールをつかったりしながら、どのような体制でやることがベストなのかを吟味するとよいのではないでしょうか。
3.雑談の量は多すぎない?少なすぎない?
グループワークにおいて最初は人間関係を作ることも大事だと思います。その意味では、雑談も一定の機能があると思います。しかし、当たり前ですが、雑談が多すぎると、ミーティングは前に進みません。自分たちのグループはどっちによっているかを考えてみるのはどうでしょうか。
4.雰囲気は重すぎない?もしくは軽すぎない?
雑談と関連しますが、雰囲気が重すぎるとなかなか意見を言いにくくなったりします。一方で、軽すぎると盛り上がったけどなにも決まっていないということなりがちです。自分たちのグループはどっちによっているでしょうか。
5.人の意見を聞きすぎていない?自分の意見を話しすぎていない?
人の意見を尊重することは大変大事です。でも、頷いてばかりではアイデアが深まりません。一方で、自分の意見を押し通そうとしすぎるのもよくありません。グループでやるよさを引き出すことができません。
自分はどちらかというとどっちのタイプでしょうか?グループの状態はどうでしょうか?
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今回挙げた5つは、実際に学生さんたちが自らのグループワークについて語っていた内容をもとにまとめてみました。
もちろん上で挙げた5つの問題が起こるのは、もう少し深い本質的な問題がある場合もあると思います。「なぜ」こうした問題が起きてしまうのか、「どのように」この問題を解決するのかについては、グループのなかで深めていく必要がありますよね。
グループワークが難しいのは「全てのチームがこれやっとけばOK!」というよりも、個々人の特徴やグループの特徴によって、課題がかわると思うのですよね。
そのためには、「いまの自分たちの状況はどうなのかな?」と考えてみたり、「それを改善するためにはどんな工夫ができるのかな?」ということを考えてみることなのかなと思います。
今回はとりあえず5つのものを挙げてみましたが、今後もう少しこのあたりを深めていきたいなと思います。なにかコツや自分たちはこんなことを注意しているよというものがあったらぜひ教えてくださいね。
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