昔は全然興味がなかったのですが、最近「お茶の世界」に興味をもつようになりました。
漫画「へうげもの」を読むようになったり、お茶に関する本やネットの記事などをのぞくようになったりと、いろいろ情報を集めるようになりました。また、研究室の後輩である我妻さんがお茶をやっていたこともあり、研究室でお茶の立て方を教えてもらったりしています。写真はそのときに撮ったものです。
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お茶の世界に興味を持ったのは、昨年「茶道に学ぶ、大人の学び」というイベントのアドバイザーとして場づくりを行ったことが1つのきっかけとなっています。そのときのコンセプトは以下のようなものです。
茶道には、亭主と客が互いの役割を果たし、一会の茶会を成り立たせる「一座建立」という言葉があります。つまり、「主客の和」だけでなく、立場を超えた客同士の「相客の和」が重んじられているのです。
人が学び、育つ上で大切なことは、単なる知識の伝達行為ではなく、多様な他者とのコミュニケーションを通じた、リフレクションかつ、インタラクティブな学びともいえます。
今回のパーティでも、茶道の「一座建立」からヒントを得て、様々な他者との対話を通じての楽しさや、大切さに気づくことができる学びの場を目指しました。
(詳しくはイベントのレポートがありますので、リンクを記事の最後に貼っておきます。)
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「お茶の世界について学ぶ」といっても、僕の知識のベースは漫画「へうげもの」にかなり影響されています(笑)
この漫画は戦国時代の古田織部を主人公としています。戦国時代というと、普通は織田信長→豊臣秀吉→徳川家康といった流れを「戦いの歴史」として描くことが多いかと思うのですが、この漫画は「お茶の世界の発展」といった、「文化面」に焦点を当てているのがユニークです。
文化面に焦点を当てているといっても、決して「戦いとは無縁で文化を描く」のではなく、「戦いや政治面との関わり」を描きつつ書いているという点が面白さのポイントです。
講談社
戦国ものに、新たな視点
デカい漫画
趣味人の世渡り
闘う/悩めるアンティークコレクター!!!
特有の濃さが上手く生かされている
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さて、それでは今回なぜお茶の話をしようと思ったのか?
それは「お茶の世界の発展」は、いろいろと場を作るときにインスパイアされることが多いのですね。建物をどうデザインし、どのような器を使い、どのようなコンセプトを表現するのか。こうしたトータルでのデザインという意味で、色々参考になることが多いです。
また、お茶の世界をみていて面白いと思うことの1つが「どのように発展したか」なんですよね。
例えば、お茶の世界を発展させた有名人として「千利休」がいるわけですが、彼は「黒」を基調とした、ムダを省いたデザインを好んだといいます。(PEN BOOKによると、たしか、「静的」なデザインと書かれていたような気がします)このときのデザインは、黒一色のクールなかんじといえるでしょうか。
古田織部は、もともと利休のもとで学んでいました。しかし、彼が作った作品は利休のマネではありませんでした。古田織部は、器の形をダイナミックにデザインしたりすることなどから、利休と比べると「動」のデザインといわれるようです。
このように、元々どういった価値観をもとにどのような場がつくられたのか。そして、その場がどのように乗り越えられてきたのかというプロセスが面白いです。
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こうしたデザインの変遷をみると、自分はどういう場を作る人になりたいのかなとふと考えてしまいます。
例えば、私が場を作るときのモデルというのは、ワークショップ等で有名な上田信行先生などの影響をものすごくうけているわけです。しかし、その場づくりをそのまま真似をしているだけでは面白くありません。
もしあの先生が「千利休」だとしたら・・・
自分は何をもって発展することができるのか?
こういうことを考えるきっかけになるんですね。
自分の場を作るときのひとつのメタファーというか、アナロジーのもととして、お茶の世界は非常に学ぶことが多いなと感じています。
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さて、今回はお茶の世界についてちょっと書いてみました。オチがあるわけじゃないんですが、茶道の世界が発展していくプロセスをみていると、ついつい「これからどういうふうに場づくりが発展していくのか」さらには「自分には何ができるのか」を考えてしまいます。
思考の一つの材料のようなものですね。
考えてみると、美術館に行ったりしたときにも似たようなことを考えている気がします。
「昔は、こういうことを表現しようと思って、こういう工夫をしたのか」
「それがこういうふうに乗り越えられていったのかー」
といったように、漠然とその変遷のプロセスと、自分の領域の発展と対応させて考えているように思います。
みなさんにもそういう「ついつい対応させて考えてしまうもの」はありますでしょうか。また、お茶の世界以外にも面白いものがあったら教えてください。
■関連する本
この2冊はとても興味深いです。
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Thu, Nov 04
- 08:55 @2ndlab 了解です!飯買っていきます。FIRE HOUSEでハンバーガー買ってくかもです。うちの研究室の人が何人かいくかもです。 [in reply to 2ndlab]
- 08:20 RT @next49: 自分がレポート作成の授業を担当するようになったら、まず、学生に数十本の他人のレポートを読ませるところから授業を始めるべきだな。そうすれば「タイトル」と「概要/要旨」の重要性が理解できるはず。
- 07:46 りょうかいですー! RT @ikiikilab: 僕はちょっと遅れます.先に盛り上げといてください? @tatthiy おっけー!俺もそのくらいの時間にいきます!うちだくんも20時にいくってさー。RT @Misho: @tatthiy 某シェアハウス
- 07:22 これ試してきました。うまかった。カルビソースは多めにいれたほうがよいですね。→ ついに発見! 松屋の牛めしの最高にうまい食べ方! – Ameba News [アメーバニュース] http://bit.ly/al74Ep
- 07:21 おっけー!俺もそのくらいの時間にいきます!うちだくんも20時にいくってさー。RT @misho: @tatthiy 某シェアハウス,2000に行きます。 *てょりゅふ*
- 05:52 いくよー!RT @Misho たってぃー今夜某シェアハウス行くのか *てょりゅふ*
- 05:35 ありがとうございます!確認しましたー!20時くらいに伺います!RT @2ndlab: @tatthiy 家の場所DMしといたですー
- 05:06 遅ればせながらご紹介ありがとうございました!RT @IHayato これは勉強になります。必要最小限の情報をまとめた議事録を心がけたい。 【コラム】よい議事録とは何か・どうやって書けるようになるのか!? http://bit.ly/9GlBJ6
- 02:05 RT @YukiAnzai: いつも思うけどワークショップは終わった「あと」からが面白い。WSのスイッチを切った途端、WSで生まれた揺さぶりや変容が一気に吹き出るかのように、別の場のスイッチが入る感じ。だから終わったあとにそそくさと会場を出てしまうはちょっともったいなかっ …
- 02:05 RT @hari_nezumi: 「継続」をどの桁(回数・スパン等)で捉えているかの差異、面白い。サステイナブル流行だがそこにこそ難しさがあるのでは?MT @YukiAnzai: 継続型の場作りはものすごく大変RT @tatthiy:継続してイベントをやり続けることの意味 …
- 02:05 RT @YukiAnzai: 継続型の場作りはものすごく大変ですね。場作りのルーチン化、高くなるハードル、予定調和化、飽き、などとの戦い。RT @tatthiy: 【ブログ更新】継続してイベントをやり続けることの意味 – HappyHourを終えて tate-lab ht …
- 02:05 ツイートありがとうございます!RT @nakashimahiro: 【コラム】よい議事録とは何か・どうやって書けるようになるのか!? – tate-lab – 教育・学習について研究する院生のblog http://t.co/DDs3FE8 via @tatthiy
- 02:04 RT @musevanreyback: 確かに深い、議事録って。 【コラム】よい議事録とは何か・どうやって書けるようになるのか!? – tate-lab – 教育・学習について研究する院生のblog http://t.co/hZSeilD via @tatthiy
- 02:03 RT @nafnaf: 議事録と限定せずグラフィックレコーディング応用したノートの取り方教えます!RT@nanami_32:議事録取り方講習みたいなのものってあるでしょうか QT 議事録越えチームビルディング @memohara:@tatthiy:よい議事録とは http …
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