溝上慎一先生の「大学生の学び・入門」を読みました。溝上先生は、高等教育の世界をリードする研究者の一人です。この本はいわゆる「勉強のやり方本」というジャンルといえるでしょう。
これまでたくさんこの手の本を読みましたが、この本が面白いと思ったのは、「作者の正直さ」かなと思いました(笑)
有斐閣
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読者の大学生活を啓蒙する書
大学で迷ったときに読むと役に立つかも
大学での勉強は役に立つ
どういうことかというと、「勉強はこうすべし!」というわけではなくて、「僕もこれ、うまくいかないんで、こういう方法にしたよ」というスタイルなんですよね。
例えば「早起き」。朝はすごく苦手なそうなのですが、それを克服するためにした方法が「朝に、好きな鉄道模型のジオラマをつくること」だったそうです(笑)こうした体験から「朝好きなことをやってみるのもよいかも?」というスタンスで話が進むんですよね。
また、単にこうするといいよというだけではなく、「大学ってこんな風に使うと面白い場所だよ」というメッセージを全体として発していて、それがまた押しつけではなく、すんなりと入ってくる本です。こうやればうまくいく!だけじゃなくて、そもそも大学という場所はどういう場所かということも一緒に考えられる本です。
大学生だけではなく、社会人の方も「学ぶ」ということをもう一度捉え直すという意味でオススメです。
学び方自体もだいぶ網羅されています。
ちなみに僕はこの本のおかげで、「積ん読の効果」を再確認しました(笑)
読みやすくコンパクトな本ですが、手元に置いておきたい本の一つです。おすすめです。
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