内田樹先生のblogで「失敗」にまつわる話が書いてあった。研究(本務)以外のお稽古ごとで失敗することの意味について語っています。
失敗の効用
http://blog.tatsuru.com/2009/06/01_0927.php
それは「本務」ですぐれたパフォーマンスを上げるためには、「本務でないところで、失敗を重ね、叱責され、自分の未熟を骨身にしみるまで味わう経験」を積むことがきわめて有用だということが知られていたからである。
本業以外のところでは、どれほどカラフルな失敗をしても、誰も何も咎めない。
そして、まことに玄妙なことであるが、私たちが「失敗する」という場合、それは事業に失敗する場合も、研究に失敗する場合も、結婚生活に失敗する場合も、「失敗するパターン」には同一性がある、ということである。
要するに、「本務(研究とか)、絶対失敗しちゃいけないことと、失敗しても大丈夫なところで犯す失敗(稽古)も、実は同じパターンであり、稽古(失敗しても大丈夫)でたくさん失敗して、自分の失敗のパターンを知ることは大事ですよ」、という話かなと思います。
つまり、以下のようなことです。
だからこそ、私たちは「自分の失敗のパターン」について、できるかぎり情報を持っておくべきなのである。
そして、そのパターンを学ぶためには、「きわめて失敗する確率の高い企て」を実行するのだが、どれほど派手な失敗をしても「実質的なペナルティがない」という条件が必要なのである。
なるほどと思いますよね。
例えば、学校にいるときに、「勉強だけ」ではなく、一見直接関係ないような「部活」とか「お稽古」みたいなものをやっていることによって、何度もトライアルアンドエラーを重ねて、私たちは学習しているのかもしれませんね。
いまの自分はそういう場所をちゃんと持っているかなとふと考えてしまいました。
みなさんそういう場ありますか?
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失敗といえば、最近こんな本を読みました。これも失敗することの効用について述べられた本です。面白いですよ。安いし、小さいので持ち運びに便利なんですが、内容も読み応えアリです!
最近、「失敗がこわい・・・」という方におすすめです。失敗をポジティブに捉えられるかもしれません。
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