シリアスゲーム―教育・社会に役立つデジタルゲーム
藤本 徹
東京電機大学出版局
売り上げランキング: 135975
おすすめ度の平均: 4.0

4 ゲーム好影響論

内容

本書はタイトル通り「シリアスゲーム」について書かれた本です。といってもなにも説明してませんね。シリアスゲームとはとても平たくいうと、「ゲームと教育の関係」を考えた分野ともいえるかもしれません。みなさんもゲームをやりながら学んだことありませんか?

桃太郎電鉄をやりながら日本の地理や、地域の名産を覚える。

こんな体験、あると思います(芸人風)。

いや、要するに、ゲームという方法を使うことで、教育的にとても効果をだすこと出来るんじゃないですか?って話といっていいと思います。

面白いポイント

ゲームと教育を考えるときによく言われる例として、「チョコレートとブロッコリー」という話があります。どういうことかというと、いままでの教育系ゲームっていうのは、「ブロッコリー」という野菜(教育として教えたいモノ)のまわりに、チョコレートという甘いモノ(ゲームという見かけ)をつけて、食べさえちゃえ!みたいなものだったということなんですね。一見、おいしそうだけど、食べ合わせが悪いので二度と食べないと。

いままでのゲームと教育の関係をこのように表しています。これ、たしかにそうですよね。そうした反省を踏まえた上で、今後のゲームと教育の関係について考えています。

この本について語る

薄いわりにはなかなか内容がつまっている本ですね。シリアスゲームって、ゲームと違うのかいな?とか、いろいろ細かい定義などものっています。また、さまざまな「ゲームで学ぶ」教材例がのっています。ですから、具体的なイメージもつきやすいでしょう。

ネットでちょっと調べてみましたが、いくつか日本でも試みがあるようです。

今、子供が熱中する「シリアスゲーム」【コラム】

http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITea032002032006

スクウェア・エニックスがゲーム開発をもとにしたシリアスゲームを発表!

http://www.famitsu.com/game/news/2007/03/06/103,1173126665,68065,0,0.html

「ゲームで学ぶ」っていうのは、個人的にゲームが好きな僕としてはなかなかよいように見えますが、大変だろうなと言うのも同時に思いますね。ゲーム性があって、かつ、学べることが学べちゃう。これってどう実現するのよ?という気がします(笑)

ただでさえ、「ゲーム性」だけにこだわっても、売れないゲームがあるわけで、たくさんの試行錯誤の上で、きっとヒット作がでると思うのですが、そこまで耐えられるのかなあという気がします。若干否定的なコメントかもしれませんが、期待がある分、難しさを感じてしまうのかもしれません。

ただ、最近はやりのネット上で複数のユーザーとともになんかするゲームとか、そういうのはちょっと可能性があるかもと思っています。セカンドライフとかもう日本じゃ全然聞かない気がするけど、いまさらなにかやってみると面白いことができるかも?