「自分の強みはなんだと思いますか?」
と聞かれたらどのように反応しますか。すぐに答える人もいれば
「えー、自分に強みなんてないです。」
と答える人もいるかもしれません。
円滑なコミュニケーションという視点では、自分の強みを話すより「そんなのないですよ」といったほうがよいかもしれません。
でも少なくとも自分自身の中では「自分はこんなことが強みだな」ということは認識しておくことは大切だなと思います。
なぜなら、なにか自分の成長の目標を立てたり、組織のなかで他者に影響力を与えるというときには、強みの認識がキーになるからなんですね。
「自分の強みはこうだよ!」とひけらかす必要はないのですが、「そんなのないです」という前提に立ってしまうと、自分自身のことを理解する上でもハードルになってしまいます。「あるもの」を「ない」としてしまうようなことにもなるからです。
「強み」と呼ぶことにハードルがあるならば、「自分の特徴」だったり、「自分がこんなことは好きだなー」と思うことでかまいません。自分の「弱み」や「できないこと」ばかり目を向けるのではなく、「そこにあるもの」をしっかり捉えておくことで、適切な自己理解や目標設定につながっていくのだろうと思います。
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今日は「強み」の話をしました。立教生などもみなさんよい人が多いので、授業で目標設定などについて扱うと「強みなんてないです」と話す人もよくいます。
人とのコミュニケーションにおいてはそれでもよいかもしれませんが、自分なりの目標を立てるという点では、強みを自分のなかで認識しながら、それを伸ばすという視点が大切になります。
「ないもの」を得ようとすることも大事なのですが、「あるもの」も同時にみてみるといいのかなと思っています。