昨日はEdu-Lab Meeting「プロジェクト型学習と役割意識」というイベントで講演をしてきました。(写真は村上先生に撮っていただいてものをお借りしました。)
講演の概要をツイートしておきました。
昨日は「大学教育におけるSA制度の可能性:立教大学経営学部の取り組みと研究事例の報告 」というタイトルで講演をしてきました。授業の取り組みと研究成果、それと今後の展望について話をしてきました。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月31日
大学教育の改善をする際に、各教職員の個別努力に任せた「個別努力集合モデル」では限界があり、それと並列して、授業を起点に大学全体を学びのコミュニティ化する「授業起点モデル」を検討しなくては難しいのではないかというのが講演のポイントです。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月31日
「ここで本気で学んだら意味がある」、「このコミュニティにいることは成長につながる」と認識してもらうためには、1.努力している先輩との接点を作る、2.授業作りに学生を巻き込む、3.そのために聞く耳を持つ(互いを信頼する)などといったことがポイントになるのではないかと思います。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月31日
講演の中では、立教大学経営学部の「SA制度」の実践と、「SAを対象にした研究内容」について報告をしたのですが、それをもとに主張したかったことは「大学教育改善のモデル転換」でした。
各教職員が、授業や授業外(図書館やラーニングコモンズなど)で、それぞれ別々に努力して、実践をやっていくことももちろん重要です。ただ、やはりこうした「個別努力集合モデル」だけでは限界があると思います。
そうではなく、「ある授業」をきっかけにして、それによって「図書館やラーニングコモンズを使いたくなる」とか、「学ぶ意義がわかる」とか、「他の専門の授業に興味がでる」とか、「先輩や教職員とつながる」とか、授業を起点に大学全体を学びのコミュニティ化する「授業起点モデル」も並列的にやっていく必要があるのではないでしょうか。
SA制度の活用は、単に「授業運営がちょっと楽になる」といった次元ではなく、それをきっかけに「大学全体を学びの場にする」といった大きな可能性を秘めているのではないかと考えています。
このあたりについては、ブログではなく、なにか別のかっちりしたところでもまとめて書きたいなと思っています。
登壇の機会をくださった森先生、村上先生、参加して下さったみなさま本当にありがとうございました。アクティブトランジションを読み、わざわざ会場に持参してくださった方もいてうれしかったです。
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昨日紹介した動画などはこちらでみることができます。