先日現場の先生方とお話しさせていただいたときに感じたことを連続ツイートしたので、それをまとめた上で、考えていることを補足しました。
高校でアクティブラーニング型授業がどんどん広がるのはいいけど、「やらないといけない」とか「正しい型でやらないと」みたいなかんじで、形だけ導入しないといけないような状況も同時に広がっていそうな予感。なぜその方法なのか?ということをじっくり考える時間も必要かもね。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月21日
アクティブラーニングの形式だけ広がっていくことはよくないけど、安易に批判するとそれはそれで導入するのが怖くなる(萎縮すること)につながるので慎重にやらないといけない。教員が悪いわけではないので、プレッシャーをかけすぎず、目指すべき方向を対話をして確認しながら進むべきと思う。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月21日
新しい教育手法を導入しろと言われたからしたのに、したらしたで「それは形をマネしただけだ!」とか言われちゃったら、やる気も失せるだろう。教員だってひとりの学習者なのだから、学習したくなるような環境作りをつくっていくことが大切なのではないか。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月21日
アクティブラーニング型の授業が広がるのはよいのですが、「カタチを取り入れないと!」というプレッシャーもあり、どうしても形式だけの導入になり、「そもそもどういう学習者になってほしいからやっているんだっけ?」というところまでなかなか考える時間がとれていないのかなと感じます。
それを「現場の教員が考えていない!」と安易に批判しても仕方ないのかなと思います。先生たちも忙しい中で新しいことにチャレンジしようとしているのは間違いないと思います。
私たちが忘れてはならないのは、新しいことを取り入れて実践する先生方もまた学習者であるということではないでしょうか。先生方が「新しいことに挑戦したい」と思えるような環境をつくれなくては、そもそも学生に対して「主体的な学びの場」を提供することは難しいと思います。
変化に対してプレッシャーをかけすぎず、安心して挑戦できるよう場が必要というのは、教員に限らずいまとても必要なことなのではないかと感じています。
■参考図書
カタチだけの参加型授業では結果的に自発性は育成できないのではないか?ということに関してはこちらの書籍の論文章でも書かせていただきました。なにかの参考になれば幸いです。
三省堂
売り上げランキング: 77,541