私が授業の統括(コースリーダー)をしている「リーダーシップ入門」(通称BL0)の授業は、明日が中間発表です。この授業は産学連携型PBL(Project-Based Learning)の形式をとっており、立教大学経営学部の1年生約400名が18クラスに分かれて必ず受講する授業となります。教員18名、Student Assistant(SA)などの授業を運営する先輩スタッフ100名以上がかかわって運営する大規模な授業です。
今年は株式会社ビームス様と連携して「プロジェクト課題に取り組むことで、リーダーシップを学ぶ」ということをしています。
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明日のポスター発表では、普段は18クラスにわかれている受講生が2会場にわかれて発表をおこないます。それぞれの会場に受講生だけで約200名がおり、そこに教員、先輩、連携企業のビームス様などをあわせると、約300名になります。つまり、2会場あわせて約600人が動く大規模なイベントです。
元々私がこの授業を担当したときには、中間発表は各クラス内で実施をしていたのですが、他クラスの授業を知ることや、多様なフィードバックをもらうことを目的に、ポスター発表の形式に変更しました。変更してから今回が3回目ですね。
今年はOB・OGが参加できるようにしたり、先輩の学生がこれまで以上に多く参加できる仕組みを整えたりと、また昨年に比べて大きくバージョンアップさせました。
ポスター発表の運営チームは全部あわせると100名を超えます。その人数が複数のプロジェクトチームに分かれて準備をしています。日々、LINE、Facebookメッセージ、gmailなどのメッセージは大洪水状態ですが、それぞれのチームががんがん動いているおかげで、しっかり準備をした状態で明日を迎えられそうです。運営を支えている学生スタッフのみんな、教職員のみなさまには本当に感謝感謝です。
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受講生たちにとっては、ポスター発表は最初の大きな発表の舞台となります。発表はチームメンバーが交代でおこなう形式なので、全員がプレゼンテーションを体験することになります。また、クラスを横断する機会となるので、「自分のプランと同じことを考えているグループがいる!」とか「こんなによく考えているチームがあるのか・・・」など多くの刺激を受ける機会になるでしょう。
ポスター発表は一方的なプレゼンテーションというより、インタラクティブなやりとりが多いので「これはどうして?」「なぜこう考えたの?」など、質問されることではじめて「これをもっと深めよう」という気持ちになるのではないかと思います。
うまくいくこと、くやしいと感じること、両方あると思いますが、がんがん刺激を受けてほしいと考えています。
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大きなイベントを運営するのは体力的には正直なかなかしんどいですが、これだけ多くの人がかかわるからこそできる場があるというのはやはり非常に楽しいです。数百人規模の学生を相手に、数百人規模の運営チームを率いて授業をつくるのは、もはや「授業作り」というか、ひとつの大きな組織を運営しているようなかんじがします。毎回自分のリーダーシップを試されているという思いですが、よい場になるよう明日もがんばっていきたいと思います。
【参考情報】
2015年度のポスター発表の様子はこちらをどうぞ。
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