先週いよいよ秋学期の授業がスタートしました。秋学期の担当授業は複数ありますが、特にメインで担当しているのは、論理思考を学ぶ授業(通称、BL1)です。約30名が受講する必修授業で、同じ内容を12クラスで実施します。教材は同僚の高橋俊之さんが作成しています。
この授業では「書くこと」を中心にしながら、論理思考について学びます。特に目標としているのは以下の3つです。
- 目的を押さえること
- 物事の仕組み(メカニズム)を押さえること
- 「要は」・「例えば」・「なぜなら」という伝え方を押さえること
学生はこの3つを課題を通じて学び、その成果として1月に「高校生に論理思考を教える」というイベントを実施します。高校生にとっては大学の授業を知ることができますし、受講生にとっては学びを深めるよいチャンスです。「人に教える」というのは、学びを深める効果的な手段のひとつです。
▼
この授業は春学期の授業とは異なり、Student Assistant(SA)が2名つきます。その理由は、全ての課題に添削をするからです。教員も一緒にやるのですが、特に授業の前半は大忙しです。
土曜日に提出された課題を、火曜日までに一人一人コメントします。時間もかかる作業ではありますが、一人一人のレベルアップに向き合える授業でもあります。
▼
私はこの授業を担当するのは2年目になります。昨年もとても充実したクラスになったのですが、今年はさらにそれを超えるようなクラスにしていきたいと思っています。
具体的に達成したいのは以下の3つです。
- クラスの学生が全員SAのような役割を担うこと(受講生がクラスをどんどん作っていく)
- クラス全員が論理的な文章を書けるようになること(そのために個人課題でもお互いが協力しあうこと)
- 授業の学びを、授業外の場面で活かせるようになること(授業内に学びを閉じない)
いまのところこうした目標の達成にむかってよいスタートをきれたと思っています。クラスの雰囲気はやわらかいかんじで居心地がよく、SA2人も非常に一生懸命動いてくれています。
今年は授業内容に関するツイートをなるべくするようにして、それをtogetterでまとめようと思っています。そちらについてもまたこちらのブログでアナウンスしていきたいと思います。
明日は2回目の授業です。授業が楽しみです。
【関連するブログ記事】
- 論理思考を学ぶ3つのポイント
- 大事なことを書くのは「最初」OR「最後」?:ジャンルによる文章の書き方の違い
- 自分の成長のために「他者と協力関係をつくる」ということ:個人タスクでも発揮できるリーダーシップ
【関連する書籍】
教材作成をしている高橋俊之さんの書籍です。
東洋経済新報社
売り上げランキング: 300,424