最近原稿を書いていてあらためて思ったのですが、よい文章(わかりやすい文章)を一人で最初から最後まで書くのはやっぱり難しいですよね。

自分ではバッチリ!のはずが、「そうか、ここはこう書かないと伝わらないのか」ということは非常によくあります。

もちろん書くことを続けていれば伝え方はどんどん上達していきます。しかし、自分がわかっていることであればあるほど「読者にとって何がわからないかわからない」という状態になっていくものですよね。自分的には違和感なく読めてしまいますが、初めて読む人がどこにひっかかるかがわからなくなってしまうのです。

そうやって考えていくと、もちろん「読み手」を想像して書く努力をした上でなのですが「一人でやって、一人で最後まで文章を書いて仕上げること」をある意味で手放すことが大事なのではないかと思ってきます。自分だけでは絶対に完結しないのだという前提を持つというかんじでしょうか。

もちろん、だからといって、だれかに丸投げすればいいというものでもないのですが、まずはがんばって一人で書くところはやってみた上で、どこがわかりにくいのかを、だれかに読んでもらうというだけでも、全然違ったクオリティになっていくのではないかと思います。

「文章を書くこと」というのは一人の孤独な作業のような気がしますが、「書く」ということは本質的に「何かを伝えること」と関連してくることだと思うので、非常に社会的な活動であると思います。

そのように考えると、元々「個人で独立して書き、全てを終える」という価値観を手放すことはある意味妥当なのかなとふと思いました。

なんだか自分がひとりで文章を書けない言い訳のようにもなってきましたけどね笑

いつまでたっても文章を書くことは大変です。

「いつかスラスラ文章が書けるようになる」という信念も、あわせて手放す必要があるかもしれませんね笑。


こちらに書くことに関する記事はまとめてあるのでよろしければどうぞ。

【大学生・院生向け】文章の読み方・書き方・考え方・発表の仕方まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133342163910863801