大学は春休みに入り、キャンパスは少しずつ落ち着いてきました。学生の様子をみていると、旅行にいったり、免許をとりにいったり、なんだかとても楽しそうです。その一方で、長期休みはいろいろ考える時期でもあるようです。何人かの学生から進路の相談を受けたりしました。
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いろんな学年の人から相談を受けますが、タイトルにもあるように「大学2年の春(大学2年生から3年生への移行期)」は特に進路などについてもっとも考える時期なのかもしれないと思っています。
もちろん3年のいまの時期も就活がはじまるので悩む時期ではあるだと思うのですが、2年のこの時期はもう少し「大きな方向性」をどうするかということで悩むのかもしれないですね。
以前、ぼくが大学院生の頃に、大学生を対象にしたワークショップをやっていたのですが、そのときにも多くの人たちが悩む時期として「大学2年の春」を挙げていました。(詳細は書籍「場づくりとしてのまなび」をご覧ください)
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学生の話を聞いていると自分はどうやって進路を選んだのかということを思い出します。
ぼくはいまは大学で仕事をしていますが、正直いって、大学に入学したときにこの仕事についているとは想像もしていませんでした。「大学院に進学する」ということ自体も想定していませんでした。そもそもぼくが大学入試を受けていたときには、立教大学に経営学部はなかったのですから驚きです。(できたのは2006年くらいだと思います)
ぼくはたまたま大学1年生のときの授業の先生が面白く、その先生のゼミに3年生で入り、ゼミの活動に熱中していたら大学院という選択肢があることを知り、そこから大学院へ進むことにしました。
こういってしまうとあっさりですが、当時はものすごく悩みました。就職しなくて本当に大丈夫かなとかいろいろ考えました。
さらに、まずそもそも大学院の入試がどうなっているかや、入ってからの仕組みもわかっていなかったので(笑)、そこを調べるところからスタートしました。
当時青山学院大学の文学部教育学科に所属していたのですが、当時大学院入試を受ける友達はほとんどいませんでした。大学院入試は4年生の8月です。その頃には周りの人たちはほとんど進路が決まっています。ぼくは試験に本当に受かるのだろうか、みんなと違う道を選んでしまったけど大丈夫だったんだろうかと、毎日とても不安でした。
なんとか無事に入試がうかりほっとしたのもつかの間で、今度は研究がちゃんとできるかも不安になってきます。「大丈夫かなあ。でもなんとかなるかな。」という両方の気持ちで揺れていたことを覚えています。
大学以降の進路というのは、本当に一気に多様になりますよね。ひとことで「就職」といっても、業界や会社によって違いますし。偏差値やテストのようなものは嫌いだったはずが、そういう指標があったほうが本当は楽ちんかもしれないなんて思ったような気がします。
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自分の体験から、なにかよいことを学生にアドバイスができればよいのですが、なかなか難しいものです。
でも、一見遠回りに見えて近道なのは「結局、目の前のやることを一生懸命・楽しく取り組む」ということなのかなと思っています。困ったときに、そういう姿をみてくれている人は必ずなにか助けてくれるものです。
すごく先のことを考えて、目の前にことに手がまわらなくなったりもするのですが、そういうときってあんまりうまくいかないのですよね。それと、ふてくされていたり、文句をいっているときはたいていうまくいきません(笑)腹をくくって行動ができていれば、目の前の行動が仮に空回りになったとしても、見てくれている人はいるのかなと思います。
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ということで今日は大学生の進路について書いてみました。大学も4月にはいるとまた慌ただしい日常がスタートしてしまいますから、この時期に少しゆっくりと自分のことを考えてみる機会にするといいかもしれませんね。不安もあるかもしれませんが、先のことを考えるのはワクワクすることでもありますから。
ぼく自身にとっても春休みは長期的なスパンでものを考えるよい機会なので、「悩むことができる贅沢な機会」と捉えて、じっくり考えたいなと思っています。
いま社会人の方はどうやって進路を選択しましたか?なにかエピソードがあればぜひ教えてください。
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