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先日「チームが機能するとはどういうことか」という書籍を読みました。以下のような内容の書籍です。

”20年以上にわたる研究から見いだした「学習しながら実行する組織」の理論と実践をハーバード教授が多彩なケーススタディをもとに解説。”

チームとか組織ということに興味がある人は一度読んでみるとよいのではないかと思います。

色々面白いポイントはあるのですが、個人的に面白いと感じたのは組織における「心理的に安全な環境」に関する記述です。ブログなので非常にざっくりまとめます。

心理的に安全な環境とは、その名の通り、組織のメンバーが「ここは安全な場所だ」と思えることです。例えば、組織のなかで、何かを間違ってしまったりしても罰を受けたりしないと思えたりすることを指します。

お互いのメンバーの信頼・尊敬があるため、率直な意見を言い合えたり、実りある話をすることができる状態です。安全だからと言って生ぬるいというわけではなく、率直に議論する土台がある状態だといえるでしょう。組織がこういう状態だといいですよね。

書籍の中では、心理的に安全な環境をつくるためのリーダーの役割について書かれています。具体的な箇所を引用すると以下の通りです。

“心理的に安全な環境をつくるために、リーダーは、直接話のできる親しみやすい人になり、現在持っている知識の限界を認め、自分もよく間違うことを積極的に示し、参加を促し、失敗した人に制裁を科すのをやめ、具体的な言葉を使い、境界を設け、境界を越えたことについてメンバーに責任を負わせる必要がある。(p.193-194)”

書籍の中には、それぞれのエッセンスについて詳しく書かれていますが、要点としてはこうなります。

言われてみれば当たり前のようなかんじもしますが、実はけっこう難しいですよね。「リーダーとは、正解を知っていて導くものだ!」とか、「リーダーは間違えてはいけない!」と思っていたりすると、こういう行動をするのは難しいかんじがします。自分が肩肘張りすぎると、変な意味でピリピリしてしまうのかもしれませんね。

リーダーシップのスタイルは人ぞれぞれだと思いますが「心理的な安全」という視点は、自分のあり方を振り返るひとつの面白い視点だと思います。自分の組織やグループはどういう状態かを考えてみると面白いのではないでしょうか。