自分の経験のなかで、1つくらいは「あのチームは最高だったなー」と思える経験があるのではないでしょうか。結果が伴ったものもあるでしょうし、結果はでていなくても、チームのプロセスとして非常によかったと思うようなものもあると思います。

できれば、どんなチームであっても、そういう状況になればと思いますよね。

では、その最高の状況を再現するためには何が必要になるのでしょうか?

これを考えるためには、「よかった状況」の「何がよかったのか」を同定したり、それを生み出している「要因」を考えてみたりする必要があります。

「メンバーがよかったから」

という一言で済ましてしまうと、それは再現できません。「メンバーがよかった」というのは具体的にどういうことなのかを考える必要があります。例えば、

・メンバーの強みが違ったから
・メンバーがお互いのことを配慮していたから

というのもあるかもしれません。でもこれをもっと掘り下げると、

・メンバーの違った強みが生きるような役割分担をだれかがしていたから
・メンバーがお互いのことを配慮できていたのは、最初にチームのルールをこう決めたから

というところまでいくかもしれません。

ここまでくると、少しずつ再現の可能性があがってきます。

「チームが最高の状況になるために、だれかがしていた行動」

までたどりつくと、それを自分がやってみればよいからですね。

こういうかんじで「最高の状況を生み出していた要因を抽出して、再現できるか試してみる」という試行錯誤はとても大切です。

にもかかわらず、我々はどちらかというと「うまくいっていないことをどう改善するか」ばかり考えてしまうんですよね。

もちろんそれも大事なのですが、「うまくいったことを再現させる」という感覚を持つことで、よりポジティブに状況にアプローチすることができます。

もし普段改善点ばかりに目がいってしまうという人は、こういうこともすこし意識してみるといいですよ。

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