みなさんは、人間は客観的に情報をキャッチしていると思いますでしょうか?

実際はいろいろな偏りをもって情報をキャッチしています。

例えば、人は「自分の考えが正しいと思うような証拠ばかり着目する」という傾向があると言われています。

具体的には、仮に「あの人は自分のことを嫌っているかも」と一度思ってしまうと、「嫌っていると思われる行動」ばかりに着目してしまい、「そうではない行動」があった事実に目が向かなくなってしまうのです。

ここで重要なのは「自分が思っていること以外の行動も事実としてはある」という点です。事実だけみれば、ポジティブな行動もネガティブな行動も両方あるはずなのに、「あの人は自分に対してネガティブだと思うと、ネガティブな事実しかみられなくなってしまう」というわけです。

外側の世界では「ある」のに、自分の視点としては「ない」ことにしてしまっているということですね。

このように私たちはほっとおくと「見たいものしか見ていない状況」にはまっていってしまいます。

では、その外側にでるためにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには、まずは冷静に「事実だけ」をに見に行くことが大切です。「嫌われているかも」と考えるのは「解釈」です。その「解釈」を一度脇においておき、「事実だけ」を冷静に見つめてみます。そうすることで、別に「そういう行動ばかりじゃないな」とか新たな解釈が生まれてくる可能性があります。

このように、自分の周りにおこっていることについて、

・これは自分が感じている解釈なのかな?
・どこまでが事実なのかな?

というかんじで、冷静に切り分けてみると、新たな視点が生まれてくる可能性があります。

今日は「事実と解釈」についての話を書きました。

この切り分けは、説明されるとすぐわかるのですが、自分の日々の体験などに照らし合わせてみようと思うとけっこう大変です。

人間は解釈の世界を生きているんだなということをあらためて感じます。

もちろん、解釈の世界で生きるのが悪いわけではありません。

それはそれでいいのですが、どこかでいやなことが続いたり、少し考え方を変えたいと思ったときには、一度冷静に振り返ってみると新しい発見があるかもしれませんよ。

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