ロジカルな文章には、ある程度「決まった型」があります。その型を意識して書くだけで、内容が格段に伝わりやすくなります。
具体的な型とは以下の2つです。
・1つの段落に1つの内容(トピック)を書くこと
・最初に一文に主張(一番大事なこと)が書き、その後に理由(なぜなら)や例(たとえば)を書くこと
こういう型をしっかり適用した文章であると、読み手は「文章の構造」を一瞬で理解することができます。
例えば、3つ段落があれば、言いたいポイントが3つあるということが瞬時に伝わりますし、一文目に言いたいことが書いてあれば主張が伝わり、その上で「どうしてなのかな?具体的には?」と思って読み進めることができます。
同じ内容であっても、こうした型を意識するだけで、読み手にやさしい文章になります。
ある程度かたい内容の本であれば、構造を意識して読んでみると、たいてい上記のルールが当てはまると思います。
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ただ、私たちはこういう文章を書く練習というの実はあんまりしていないのかなと思います。そのため、大学生にロジカルな文章の書き方を教えていると、最初は、
・段落ごとに内容が区切られておらず、そのまま文章が羅列されている
・どこに一番言いたいことが書いてあるかわからず、ポイントを掴むのに時間がかかる
といったことがおこります。
最初は仕方ありません。ただ、これは慣れのようなもので、何度も繰り返し書いたり、フィードバックをもらったりしているうちに、ある程度こういう型で書くことになれてくるように思います。
「文章を書くのが苦手」という人はたくさんいると思うのですが、「型」を意識してみることで、少し不安が軽減され、中身に集中できるのかなとも思います。
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今日はロジカルな文章の型について書きました。
「ロジカル(論理的)」とか「ライティング(書く)」は苦手意識をもっている人も多いと思うのですが、実はそんなにたいしたことはありません。
ポイントを押さえて慣れることで、当たり前のように使いこなせるようになります。
最初はあまり考えすぎず、とにかく何度も文章を書いてみましょう。
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「リーダーシップのための論理思考」の授業(BL1)の詳細は、こちらにまとめてあります。
「リーダーシップのための論理思考」の授業がスタートします:授業のポイントとは?
https://www.tate-lab.net/mt/2018/09/1741.html
書籍にも詳しくのっているので興味がある方はぜひご覧下さい。
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