最近授業や研修で行われる「参加型の場」というのは、すごく簡単にいえば、「お好み焼きをつくる楽しみ」みたいなものを提供しているのかなと思っています。授業とかよりいわゆるワークショップですかね。

一方的に面白い話を聞かせる授業は「おいしいごはんを用意して、さあ召し上がれ」的なかんじかなと思います。参加者は用意してもらった料理を楽しむという姿勢になります。

「お好み焼き」は、デザインする側が用意するのは「材料」と「環境」のみ。参加者にとっては、むしろ「つくることが楽しみ」なので、その部分をこっちでやってあげたら楽しくありません。ひっくり返すときに失敗してもいいのです。それが楽しいんだから。

参加者主導型の場をつくる場合には、こういう「お好み焼きをつくる楽しみ」的な場を設計する感覚を持っているのかなと思います。

ここで紹介した2つの方法のどっちがよいとかは特にありません。その場にあった方法を選べばよいです。一番よくないのは「やりたいこと」と「方法」がねじれている場合です。

来た人が「おいしい料理でもてなしてほしい」と思ったのに、「自分でつくれ」と言われたら、なんでって思うでしょう。

反対に「自分でつくるのが楽しみ」と思ったのに、代わりに全部つくってくれたら、ほんとはそこをやりたいのにと思うでしょう。

このように、その場で志向する方法と参加者の期待をうまく一致させるということが大切になってきます。まあだんだんなれてもらうというのもひとつなんですけどね。

今日は「お好み焼き」を例に、場の設計について説明しました。

説明していたらお好み焼きが食べたくなってきました。。。

あなたがつくりたいのはどんな場ですか?

リーダーシップ教育も、場をつくる楽しさを感じてもらうのが最初の一歩なのかなと思っています。

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