相手のためを思って一生懸命なにかをしてあげたいと願っても、他人の代わりに筋トレをしてあげることはできません。周りの人がやることは、筋トレをする人を周りから支援することです。
最近「教え方の研修」をする際に、この例を使いながら、「教える側のかかわり方」について説明しています。
教える側が一生懸命になればなるほど「教師が代わりに筋トレをしている」、そして受講生は「それを眺めている」ということになりがちです。
でも、考える力を身につけるためには、受講生が自分の力で筋トレをしなくてはなりません。周りの人たちがやることは、
・筋トレをやりたくなるようにする
・筋トレの効果が最大限になるようなプログラムを一緒に考える
・筋トレを継続できるように伴走する
などが考えられます。
筋トレは「自分でやらなくちゃ意味がない」わけですが、だからといって「完全に放置」では、支援者としての意味がありません。効果的なトレーニングのための知識を与えるもできますし、それらをやり続けることを支援することもできます。
このように、色々な方法を使って、本人が自分のことをしっかり成長できる環境を構築するというのが、教える側の役割なのかなと思います。
今日は教え手のあり方を「筋トレ」に例えて説明しました。
双方向性をいれた授業が求められていますが、色々な手法に翻弄されるのではなく、自分ではなく、相手が成長する環境とは何か、そしてそれに伴走する人としての役割は何かということを考えると、自ずとやるべき教育方法が見えてくるのではと思います。
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リーダーシップ教育も、「本人が自分から動くこと」を支援する環境を構築することが求められるので、そういう環境をいかにつくるかを試行錯誤しています。そのあたりは書籍にまとめてあるので、よろしければご覧下さいませ!(画像をクリックするとAmazonのサイトに移動します。)
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