先週から秋学期がスタートしました。今期から「リーダーシップ開発と教育理論の基礎」について学ぶ授業を新設して授業をおこなっています。授業の正式名称は「他者のリーダーシップ開発(GL102)」です。
内容をざっくりいうと
・リーダーシップ論の基礎
・教育・学習理論の基礎
・ワークショップ設計論の基礎
をグループワークと講義で学ぶ授業です。
「アイスブレイクのワークって何を目的に、どう設計するの?」(ワークショップデザイン)
といったワークショップ設計の基礎から、
「リーダーシップの理論てどういうふうに変遷してきたの?」(リーダーシップ)
「人が学ぶってどういうこと?どういうときによく学べるの?」(学習理論)
「どういう大学生が企業で活躍しているの?」(トランジション)
といった研究知見まで、幅広く扱います。
私がこれまでおこなってきた研究と実践での知識をぎゅっと凝縮したような授業になっています。それぞれのトピックについて扱う授業はあるかもしれませんが、それらをぎゅっとミックスして学べる授業というのはなかなかないのではないでしょうか。
それぞれのトピックを「他者のリーダーシップ開発」というテーマのもとに、リミックスしているかんじです。
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関連する内容は色々な講演や研修でさせていただくことはありますが、やはりそういったケースでは時間が短く全体像まで取り扱うことができません。授業であれば90×14回くらいできますので、色々な知見を濃厚に学べるようにしています。
授業はぼくだけでなく、高橋俊之先生と一緒に実施しています。高橋先生は実務の世界が長く、私が持っていない「実践」に関する部分での経験・知識・考えがあるため、授業作りや授業中のふとしたやりとりで自分自身が発見することが多く、とても楽しいです。
Student Assistant(SA)には、ぼくのクラスの元受講生であり、さまざまな科目でSA・CA(Course Assistant)の経験がある磯野真那さんにお願いしています。
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この授業は「全学科目」として開講しているため、受講生は「学年・学部がオープン」です。今年の新設科目なので、経営学部の学生が多いですが、他学部の学生も多く、1年生から4年生まで幅広い学年の学生がいます。
参加学生たちの意欲もものすごく高く、6限(18時10分〜19時50分)という一日の最後の授業であるにも関わらず、だらっとした雰囲気が全然ありません。
気づけば全員立ってグループワークをしていたり、めちゃくちゃメモをとって講義を聴いていたりと、こちらもその熱気にあわせて気合いの入る授業です。
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授業は現在2回目が終わりました。2回目の授業は、事前課題で「リーダーシップについてのイメージ」を紙に自由に表現してもらっておき、授業でポイントをまとめた後に、「リーダーシップ論の歴史100年を超速レビュー」という講義をおこないました。
それをもとにまたディスカッションをしてもらい、学んだことはSNSに「振り返り」として投稿してもらうという形式です。振り返りも長文で読み応えがあります。
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正直、仕事がとても忙しく、本来仕事を減らすべきときに、なぜ増やしたのかと自分でも謎なタイミングで授業を新設してしまったのですが(笑)、やっていてとてもやりがいのある授業です。授業準備にもついつい力が入ってしまいます。
来週は「自分らしいリーダーシップを発揮することとは?」について取り扱います。経験を振り返るワークショップ+リーダーシップ論+ワークショップ設計論というかんじでしょうかね。
授業の様子を少しずつブログでも紹介していければと思います。
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