ひとりひとりリーダーシップのスタイルが異なってよいということは、画一的でなくていいなと思うのですが、一方で、「ではあなたなりのリーダーシップスタイルは?」ということになります。結果的に自己理解の必要性がでてくるわけですね。
「自分なりのリーダーシップを発揮する」ためには、「自分なり」の部分の理解を深めないといけない。すなわち、大きくいえば「自分とは何か?」であり、小さく具体的にいえば「自分の強み・弱み」を知るということになる。つまり「自己理解」がキーとなる。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月28日
「自己理解」はリーダーシップに限らず、大学教育で重要な意味合いがあるが、高校までにじっくり考えてくる機会があるかというとそうではないケースが多いのでは。そのあたりを自覚化しておくと、大学教育のスタートもスムーズになる。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月28日
「自己理解」というと、深く考えないといけない気がするけど「自分てこんなタイプ」くらいなかんじがスタートでは。一人で考えるのではなく、他者と話すのは重要。それと、自分の普段を知っている人からフィードバックをもらえると素材が増えて良い。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月28日
大学生を対象にしたリーダーシップ教育では、研究においても「アイデンティティ」という話がでてきます。それはある種の自己理解の必要性を表しているのではないかと思います。
「自分のことを知る」というのは、あんまりやりすぎると「自分探しの旅」に深くはまってしまうかもしれませんが、他者とインタラクションをおこないながら「もしかしたらこういうかんじかな」という仮説を立てるのは大切なことだと思います。
「正解を見つけきる」のではなく、「現時点での暫定解(仮説)」を出して、「行動の指針にする」くらいがちょうどよいと思います。
これを大学に入ってからやるのもよいですが、できれば早い段階で習慣づけられるといいのかなとも思います。
今回は「自己理解」について書きました。リーダーシップを教える科目の中でも、やはりこれはキーになるので、上手に授業に埋め込んでいきたいところです。
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