大学教育の役割としてよい人材を社会に送り出すことは重要ですが、それを受け入れる環境も同時に変わっていくことが結果的に大事になってくるのではないかと思います。先日これに関連する2つのツイートをしました。
「大学でよい人材を育てて下さい」という要望はたしかに受け止めてがんばるが、その代わりに「そのよい人材が活躍できるような環境をつくっていますか?」という要望も同時にして良いはず。お互いが同時に変化しないと環境はかわらない。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月17日
リーダーシップ開発はもちろん個人の能力を成長させることではあるけど、それを支援する組織の環境も重要であることが指摘されている。大学でリーダーシップを身につけた個人が活躍するための企業側の組織の土壌は本当にあるのか?も同時に考えないといけない。
— 舘野 泰一 (@tatthiy) 2017年8月17日
これは実は「高校」と「大学」の関係も当てはまりますよね。
先日、京都の西京高校の教育実践の話を聞いたのですが、高校教育とは思えない非常に充実した実践をしていました。京都外大の村上先生のツイートを引用させていただきます。
岩佐教頭@京都市立西京高等学校による「エンタープライジングな人材育成をめざして」です。SGH(スーパーグローバルハイスクール)の取組と企業連携について紹介されます。学校の評価は、進学実績ではなく、その高校でどんな力を身につけられるのか、が重要。ほんとに大学でも同じですよね。 pic.twitter.com/H3TLyvvxIX
— MURAKAMI Masayuki (@munyon74) 2017年8月18日
こういう実践をやっているのをみると、大学に入って「高校の方が面白かったよ。。。」と思われないようにしないとなあと身が引き締まりました。
よい人材を育成するというのは、陸上でいえばまさに「リレー」のようなものですね。それぞれが努力した「バトン」をしっかりキャッチして、前に送り出せるようにすることを意識するのが大事ですね。
日本の陸上は最近リレーで結果を出していますし、日本人はこういうのは得意と思ってがんばるのがよいかもしれませんね笑
■参考図書
どんな大学生活をしていた人が、企業で活躍しているのかについては、以下の書籍に研究成果をまとめています。「大学だけ」「企業だけ」で評価するのではなく、セグメントを超えた評価というのが今後さらに大事になってきそうですね。
三省堂
売り上げランキング: 77,541