何かのプランを考える・深めるという場合に重要な力のひとつに「他にはないか?」を考えられることが挙げられると思います。具体的には、
「何かの答えを自分なりに考えた」→「よし、これでよいだろう」
ではなくて
「何かの答えを自分なりに考えた」→「他には何か解決の方法がないだろうか?」→「あっ、これすっぽり抜けてるかも」→「ちょっと修正しよう」
みたいに考えられるかが大切になります。
学生の指導をしていると「他にはないか?」を考えずに、するっと答えがでてきてしまうことがよくあります。そういうときはグループに入って「他にない?」と聞くようにしていて、そうするとけっこうアイデアがでてきたりします。
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「他にはないか?」と考える習慣をつける一つの方法は「そもそもぱっと考えたくらいではたいてい抜け漏れがあるのものだ」と思うのが大切かもしれません。いきなり抜け漏れなく考えるということはたいてい無理です。抜け漏れがあることを前提にして考えるということがまず大切になるでしょう。
また、その際、いきなりまとめるのではなく、「例えば」になるような「具体例」をとにかくたくさん出すことや、「例外になりそうなものはいか」というかんじで、自分の作ったプランに当てはまらない例をあえて考えるということも大事になってくると思います。
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こういうことをまず自分一人でやれるようになることが大事ですが、もうひとつ重要なのは「他人に例外を指摘してもらうこと」です。
自分一人でチェックしきるにはたいていなんでも限界があります。自分で考えられるところまでやってみたら、ぱっとだれかに聞いてみて「抜け漏れある?」と聞いてみるとよいでしょう。そうするとまた考える糸口が見えてくると思います。
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今日は「他にはないか?」と考える習慣について書きました。こういうことを日々ちょっとずつ意識するだけで深く考える練習になると思います。ぜひ意識して過ごしてみてください。
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