今週末は、自分と近い世代の研究者の書籍を読みました。
1冊目は、服部泰宏さん(横浜国立大学)の「採用学」です。日本の中で「採用」を科学的な視点からまとめた書籍というのは他にないのではないでしょうか。
読みやすいながら骨太の書籍で、読んでいてこちらも力が入ってくるような書籍でした。服部さんは直接的な研究室の先輩ではありませんが、以前から学会や研究会などでご一緒させていただいており、いつも刺激を受けています。今回の書籍も、文章の所々に服部さんぽいなあということを感じながら読むことができました笑。
2冊目は、落合陽一さん(筑波大学)の「これからの世界をつくる仲間たちへ」です。「コンピューターと人のかかわり」など、世界がどのように変化するかをわかりやすい言葉で説明していきつつ、今後どのように生きていくべきかについてメッセージがまとめられています。
こちらも平易な文章で書かれていますが、世界観の広さや熱量を感じる書籍であり、読んだ後に自分の考えが広がるような書籍でした。感化されてついつい読後に関連するツイートを連続してしてしまいました。大学生にはぜひ読んでもらいたいと思っています。落合陽一さんとは一度会ったことがあるくらいではありますが、同じ大学院出身ということもあり、普段からとても刺激を受けています。
(※それぞれの書籍の詳細な感想・書評はまたあらためてエントリーを書きます)
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今回この2冊は内容的に面白いのはそうなのですが、やはり近い世代の研究者の書籍というのは、こちらも熱が入ります
これは自分としても少し変化がでてきたのかなと思っています。20代前半の頃は、同世代というより、自分より上の世代で活躍している人たちにもっとも刺激を受けていた気がしますが、30代になってくると同世代の活躍が一番刺激を受けるようになってきました。週末にこの2冊を読んで、頭だけでなく、気持ちの面でかなりモチベーションがあがりました。
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この2冊の書籍の内容にも関連すると思うのですが、やはり何かを成し遂げるためには圧倒的な熱量(モチベーション)が必要になってきます。それはもちろん自分自身で熱量を上げていく必要があるわけですが、仲間の存在はそれを一層高めてくれるものだと思います。世代の持つ熱量というのはやはり自分にとってもパワーになるのかなと思います。
自分も刺激を受けているだけでなく、同世代の刺激になるようにがんばっていきたいところです。
私も4月に書籍を出版しましたが、あとがきの中で「実践と研究の架け橋のかけ方」について、自分なりの研究者としてのスタイルについて書いてみました。
書籍を「出版して終わり」ではなく、出版をきっかけに実践が広がっていくような仕掛けをいれるなど、新しい挑戦をたくさん取り入れているので、そのあたりあらためて今後も力をいれてやっていきたいところです。
ちなみに来月7/13(水)にも新しいイベント(19時-21時)を東京で実施しようと思っています。日時は確定です。イベントの詳細や申し込み方法のアナウンスは数日以内に正式に行いますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
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30代に入ってからの仕事は、自分の生涯の中でもひとつの節目になるような大事な役割を担うものだと思うので、自分自身もさらに熱量をあげて研究に取り組んでいきたいところです。
またあらためて気持ちを入れ直して、がんがん研究・実践をしていきたいと思います。
三省堂
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