人に頼るべきか、自分でやるべきかを迷う局面てけっこう多いですよね。

普段大学で大学生たちをみていると、どちらかというと「自分で全部やっちゃう」「頼れない」という話を聞くことが多いです。社会人になってもそうですかね。

じゃあ実際どういうときに「頼るべき」なのかをちょっと考えてみました。

1.頼らないとチームとしてのミッションが達成されない場合

「頼るか」「自分でやるか」の選択に迷ったときに、間違いなく「頼る」を選択したほうがいいと思うのは、頼らないとチームのミッションが達成されないときかなと思います。

ひとりで抱えてしまったがゆえにやるべきことが終わらないというのはなんとしても避けたい状況ですよね。

「頼るか」「ひとりでやるか」は「方法」なので、「目的の達成」を一番にゴールとした場合には、なんとしても頼んだほうがいいでしょう。

頼みやすくするためには、普段から関係をつくっておくこと(自分が頼られる)や、「だれが何が得意か」を把握しておくということでしょうか。

自分が手が空いているときには、なるべくチームの助けになることをしておくと、自分が困ったときにも助けてもらえやすいでしょう。また、「これを頼むなら、この人」というように、チームで役割が明確化されていて、それがはっきりしていると頼みやすいと思います。

つまりこの場合は「頼る」が前提で、「よりよく頼むには」を考えていることになります。

2.頼らなくても達成できてしまう場合

「頼るか」「自分でやるべきか」を迷うケースというのは「自分だけでやってもできてしまう」というケースかなと思います。この場合に、あえて「頼る」というのは、「その人の成長」とか「仕事の平等感を出す」とかそういうかんじになってくるのでしょうか。こっちの場合は少しややこしいですね。

自分でやってもできてしまうのに、あえて頼るという場合には、それが「相手の成長」が目的であれば、本当にその目的が達成できているかを考える必要があるでしょう。

その仕事を任せることが本当に相手の成長につながるのかということですね。なんとなく「頼る(任せる)」をしているだけの場合や、長期的な視点に立つことができずに「自分ができればよい」と思い込んでいる場合には注意が必要でしょう。

また、仕事の平等感を出すという場合は、ちょっと注意かもしれません。これだと目的が「ミッションの達成」ではなく、「みんな大変だよね」とか「みんなやっているよね」ということになってしまうからです。なんとなく手段の目的化が起こりそうな予感です。

個人的には、自分が簡単に終わらせることのできる仕事であればどんどん自分でやっちゃって「別の仕事」を他の人にやってもらうというのもありかなと思います。

つまり「自分がやれることはどんどんやる」、でもやれないことは「どんどんやってもらう」ということです。

それができるためには「自分の役割は何か?」ということを自分でわかっている必要もあるかもしれませんね。

自分の担当している仕事の役割(守備範囲)は?自分の強みは?を自分が理解し、周りに理解しておいてもらうことで、円滑に仕事が進むといえるかもしれません。

さて、今日は「人に頼るか、自分でやるかをどう判断するか?」について書きました。最初は「頼る気持ちを持ちましょう」的なかんじで書きましたが、結局これは「チームとして働くというのはどういうことか」を考えることなのかなと思ってきました。

「頼るマインドを持つ」のは重要だとして、チームとして「ここはだれの守備範囲なのか?」ということを相互に理解していることで、「人に頼るか、自分でやるか」を判断できるようになるのかなと。

つまり「頼るか、やるか」で迷ったときに、考えるべきことの1つは「このチームにとって、自分が守備範囲とするべきものはなにか?」ではないかなと。それは個人レベルでも、チーム(部署など?)レベルでも同じです。

「ここはおまえのポジションのはず!」というところで、頼られてもチームとしては大変です。一方で、「ここは俺が守る!」というところに、どんどんサポートをもらっても、両方困ってしまいます。

「チームとしての最適解はなんなのか?」

こうした大きな視点を持つことで、この問いに対する答えがでてくるのかもしれませんね。

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