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先日、立教大学と産能大の学生団体が主催しているビジネスコンテストでプランのフィードバックをしてきました。今回は中間発表のフィードバックをしてきたのですが、プランをみていて共通して押さえるとよいと思ったポイントがあったのでそれをまとめてみたいと思います。

ポイントは3つです。

1.課題の達成状況をしっかり押さえる
2.協力企業様のことをしっかり押さえる
3.「なるほど!」と思えるような問題の分析・提案のために「足と頭をつかう」

どれも当たり前なのですが、これらをしっかり押さえるだけでプランはよりよいものになると思います。詳細を少し以下で説明しましょう。

1.課題の達成状況をしっかり押さえる

ビジネスコンテストの課題には、必ず「押さえるべきポイント」が書かれています。例えば、「いつまでに、これくらいの数値を達成する」などが入っている場合も多いです。当たり前なのですが、提案するべきプランはそれらを満たしている必要があります。

プラン発表のときに「アイデア」はあるのですが、本当にそのゴールを達成できるのかについて言及している班が少ないと感じました。

プランを提案する上で、「何がゴールなのか?」「現状はどうなっているのか?」「自分たちのプランはその中に何にアプローチして、どういうストーリーでそれが達成できるのか?」というところを押さえられるとよいなと感じました。

2.協力企業のことをしっかり押さえる

ビジネスコンテストでは、必ず協力企業の方がいるわけです。つまり、プランの宛先が明確なわけですね。課題についてのプランを提案する上で、その企業「ならでは」を突き詰めるということはとても大事なことです。

そのためには、しっかりと協力企業の特徴を押さえ、その上での考察が必要になります。「アイデアはいいけど、うちでやる必要はないよね(うちではできないよね)」とならないように、しっかり協力企業について押さえていきましょう。

3.「なるほど!」と思えるような問題の分析・提案のために「足と頭をつかう」

ビジネスコンテストでは、協力企業の方々にとっては「なるほど」という発見がほしいわけですよね。そうした「なるほど」を得るためには、ネットで情報を持ってきただけではやはり不十分です。

もちろん調査のデータを使うことは大切です。ただ、それをそのまま使うのではなく「てことは、こういうところに問題があるんじゃないのか?」という解釈や洞察に頭を使うことが大切になってきます。そして、その洞察をより深めていくために、「足」を使って、具体的にデータを集めにいくなどをしていくことが大事になってきます。

「なるほど、だからこのサービスはいま使われていないのか」
「なるほど、こうすれば人は動くのか」

といった発見を1つでもいいのでプレゼンにいれられるようになると、ぐっとレベルが上がってくると思います。

今回は3つのポイントについて書きました。もちろん、これだけで全てではないのですが、最低でもこの3つは押さえられるとよりよいものになるのではないかと思います。

ビジネスコンテスト型の授業を担当するようになって3年目になるので、少しずつこういったポイントをまとめていきたいと思います。

ちなみに、せっかくなので、今回参加したビジコンについて軽く説明します。

このイベントは立教大学と産能大学の学生団体が協力して実施しているものです。昨年までは2つの大学でやっていたのですが、今年は大学数を増やして運営しているそうです。

今回の協力企業は「TRILL株式会社」様で、「TRILL(トリル)」というオトナ女子向けのアプリに関する課題についてプランを提案するというものです。

大学や学年も色々混ざったグループでやっているので、大学の中だけでは体験できないグループワークができているのではないかと思います。

学生が主体となって企画を運営しており、「大学数を増やす」とか「プラン作りのプロセスを改善する」など、新しい試みをどんどん取り入れているようで面白いと思いました。運営側にとっての学びも大きそうです。知っている学生たちががんばっていて、頼もしさを感じました。

来年も実施予定であり、参加大学も増やしたいとのことですので、興味のある大学関係者の方はぜひ参加いただければと思います。アナウンスはこちらのブログでもしたいと思います。

【参考書籍】

プレゼンを作る段階の話ではありますが、こちらの書籍も参考になるかと思います。この通り作れというわけではなく、情報の取捨選択はしてほしいですが、ヒントはたくさんあると思います。

社内プレゼンの資料作成術
前田 鎌利
ダイヤモンド社
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