春学期に実施していた立教大学経営学部での「リーダーシップ入門(BL0)」の授業が終わり、一ヶ月が経ちました。「リーダーシップ入門」の授業は、私一人が担当する授業ではなく、18クラス(18人の教員・SA(スチューデントアシスタント))で運営を行っている大規模なプロジェクト型授業で、私が全体のコース設計を担当しています。
授業が終わって一ヶ月で、ようやく「一区切り」がついたという感覚があります。なぜ一ヶ月もインターバルがあるのか?それは「今年の授業のよかったところ・改善点の整理」、「秋学期の授業・来年度の授業への引き継ぎ資料の作成」などを、SAとともに行っていたからです。
例えば、教員・SA18人からフィードバックをもらいそれをエクセルにまとめておいたり、昨年度の授業のスライドを印刷してファイルにまとめておくなどの作業などをしました。SAたちもそれぞれの作業に積極的に協力してくれます。
こうした作業をすることで、ようやくプロジェクトが終わるというわけです。
なぜこうした作業をしておくかというと「次の授業(秋学期・来年度)をよりよくするため」です。さらに、こうした作業をしておけば、これまでよりも「少し楽に、そしてよりよいもの」をつくる準備をしておけることになります。
「引き継ぎ資料の作成」や「マニュアル化」は大事だとわかっていても、なかなかしっかりやれないものだったりします。めんどくさいし、大変ですしね。ただ、やっておくことの効果は絶大です。
「常に改善して、新しいことをやっていく」ためには、経験を「形式知化」していくことは必須だと思います。そういうことが大事であるという文化を持っているか持っていないかは大きな分かれ目になるように思います。
個人としても、組織としても、そこまでやりきることが「プロジェクトの節目である」ということを常に意識していきたいところです。