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先日「フィードバック」に関する英語文献を読む研究会に参加してきました。

この研究会は、東大の院生時代に所属していた中原淳先生や、関根さんらが企画してくださったものです。「フィードバック」に関する海外の研究をそれぞれ読んできてディスカッションするというものでした。

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久しぶりに東大に行きましたが、院生時代に長くいたこともあり、自然と研究モードに切り替わりますね。

「フィードバック」というのは、教育に関連する人だけでなく、多くの人にとってちょっと気になるテーマなのではないかと思います。例えば「フィードバックってポジティブしてあげるのがいいの?ネガティブな方がいいの?」というのも素朴に感じる問いの一つではないでしょうか。今回読んだ文献の中にもどちらがよいかを検討したものがありました。

ここまで書くと「研究的にどっちなのよ?」と思うかもしれません。結果からいうと、「ポジティブがいいの?ネガティブがいいの?論争」については、どっちの結果に関する研究もでているので、「課題や状況による」というかんじでした。なんだそれってかんじかもしれませんが笑

ただ、「フィードバック研究の未来」は実はそのあたりにあるともいえます。「フィードバック」といっても、いろんな状況がありすぎるので、一言で「フィードバックは○○するといい!」という結論にもっていくのは厳しいんですね、実際。

仮に、研究成果で「ポジティブなフィードバックがいい!」と言われても、「いつもポジティブでいいのかな」とかいろんな疑問がわくと思います。

もう少し「どういうシチュエーションにおけるフィードバックなの?」ということを少し検討していく必要があるんだろうと思います。

おそらく、そもそも「フィードバックの中身うんぬん」の前に状況的に以下にあげるような視点がどうなっているかなどを検討する必要があるのでしょう。

・課題はどんな課題?
→答えがわかりやすいもの(決まっているもの) or 答えがわかりにくいもの

・目標のレベルは?
→どんな目標を立てているかで、フィードバックを取り入れるかどうかなどもかわってきます

・その人との関係は?
→同僚?上司?第三者?

このように、「どんな状況か?」ということをある程度設定した上で、フィードバックの効果や方法を検討していくことが今後必要なのだろうなということを感じました。

以上が研究会の感想です。

もう一つ大きい論点として「フィードバックって、結果の通知なの?それとも学習の機会なの?」というものもあります。本来は学習の機会のはずなんですが、「結果の通知」として捉えられている部分もあるのかなと思います。

この研究会は2回に分けて実施されるので、今月も続きがあります。参加者が研究者・実務家両方いるので、いろんな視点でコメントがなされていて面白いです。

次回の研究会の感想もまたここに書きたいと思います。